けんたろうの勉強になりました。

日々成長し、人生を学んでゆきます。

出てくるシーンは2ページにも満たないちょい役

  ワークショップで演劇の募集があったので、参加することにした。いくつか講義を受けた後、いよいよ台本が配られ稽古が始まる。内容は野球部のエースとマネージャーが恋をするような、学園青春ものだ。「ずっと前から好きでした」「お前のために甲子園に連れてく」的なやつである。

 演出の方から配役が発表され、早速僕の役の登場シーンに目を通したのだが、目を疑った。僕の役の1人称が「マロ」なのである。言っておくが時代劇ではない、現代劇である。さらに、台本上の僕は、怪しげな妖術を使い、クラスメイトを宙に浮かせていた。完全に1人だけテイストが違う。間違いなく浮いている。劇中では人を浮かせている方であるが。まるで出る作品を間違えたかのようだ。僕1人のせいで世界観もあったものではない。

 参加者が台本を読んだ後、稽古場で「あの役(マロ)が出てきた瞬間にこの役は絶対にけんちゃんがやると思ったよ!」と確実に3人以上の人に言われた。

 僕は周りの人にどう思われているのだろう。 今僕は完全に自分を見失っている。